大人のおもちゃ到着!
週末土曜日は、久しぶりのオフだったので、「都会で楽しむ本当のナチュラルライフ」というセミナーに行ってきました。タイトルからして、レフティー集会っぽくて苦手な人たちが多そうなイベントなのですが、講演者の河名秀郎さん(ナチュラルハーモニーの代表。今度閉店するそうですが、青山にある「アンゴロ」は私が食べた自然食のお店で一番おいしかったです)の「自然栽培」の話に興味があったので、参加してきました。場所は、東京都庭園美術館(朝香宮邸の跡地で戦後迎賓館としても利用されたことのあるアールデコ調のとても雰囲気のある洋館です)。早咲きの桜がとてもきれいなので写真に収めてきました。
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今までの学問の常識では、植物を育てるのに必要な要素として、チッ素(葉肥)、リン酸(実肥)、カリウム(根肥)が3大栄養素で、そのほかに微量要素として、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル類があって植物は生長すると教わります。化学肥料を施肥する慣行農法であっても、有機栽培であっても、施肥する栄養分が無機か有機かの違いだけであって、足りない栄養を人間が与えることに違いありません。ところが、この自然栽培では、肥料すらやらずに(もちろん農薬も使いません)、植物を育てるというから驚きです。土が持っている本来の力だけで野菜が育つそうです(ただし収量はそれなりに落ちるそうです)。もちろん、放任栽培ではなく、養分吸収が土壌からだけ成り立つように、土壌の手入れ(今まで肥料漬けだった圃場から肥料分を抜くのに4,5年かかかるそうです)をする必要があるそうです。

近代農学の常識からみると、無肥料で野菜が育つということは、必然的にその問いは「その窒素はどこからきているのか!?」となります。大学の先生に聞いても、まだ納得のいく答えが出ていないと先生もおっしゃっていました。うーん、実に興味深いです。これは実験オタクの血が騒ぎまくりです。私の中では、肥料成分を抜くことで、土壌組成が変化し、土壌窒素の全体量が上がっている(地力窒素の上昇)か、植物体への吸収率をあげる何らかの成分が働いているのでは?という仮説が漠然としてですがあります。今度自然栽培を実践されている農家の方のところにお伺いして、土壌サンプルをいただこうと思っています。←(注)本業は農業ではありませんがw

通常、野菜はそのまま放置しておくと、酸化して腐敗してしまいますが、自然栽培でできた野菜は腐らず、そのまま発酵していくそうです。

と、とても学問的に興味のある自然栽培の話だったのですが、話の途中で出てくる電磁波の問題などは、ちょっと過剰反応っぽかったのです…(現状、全米の物理学協会の結論としては、電磁波と白血病の間には、関係があるとはいえませんというのが公式見解です)。この手の人たちで一番生理的に受け付けないのが、この辺の学問の世界に対する謙虚さがないところです。ちょっとでも高等教育を受けた人なら、○○が危ない!とは、証明するのが基本的に難しいので、言えても、現状○○が安全であるとは言えない(さらに厳密にいえば、○○%の範囲内でとなります)ということぐらいしか言えないはずなのですが。こういうアカデミズムの世界に土足で踏み込んできて、おどろおどろしい言葉で素人を誘導するような言説は、普段温和なw私でもちょっと待てよ!とツッコミが入りたくなってしまいます。にしても河名さんが最後に、「僕だってデニーズに行くことだってあります!」っていうのが人間臭くてとても好感が持てました。マクロの九司さんもそうだけど、こういう食養やっている人って、ガンになるとうるさい外野が多そうで、プレッシャー大変だろうなと少し同情しました。

興味の尽きない農業談義ですが、我が家にまたまた大人のおもちゃ第2号機が到着しました。その名も「Dr.ソイル」、土壌分析の機械です。
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これからはこの2号機でsueファムの土壌分析を行ないます。私には、まだ無肥料栽培する技術と理論的背景がないので、まずは有機栽培で実験です。この機械を使うと土壌中の窒素(硝酸態窒素、アニモニア態窒素)、燐酸、カリ、マグネシウムなどを簡易的ですが測定できます。これを栽培前、元肥投入後、追肥した後、収穫後などに定点観測することによって、土壌中の成分の変化が把握できるようになります。これによって、窒素の飽和点を探していこうとする実験を考えています。もちろん土壌中の保肥力の目安の一つであるCECをある程度正確に測らないといけないのですが。

限界ギリギリの少ない肥料でいかにおいしい野菜を効率よく作るかという実験です。ご存知、窒素がないと野菜は健全に生長しませんが、やりすぎると味が劣るばかりか、今話題の硝酸態窒素の問題になります。EUなどでは、この硝酸態窒素の基準値があるのですが、日本だとまだまだ規制が弱く、こっちの方が、よっぽど農薬よりも危なそうなのですが…

こんな大人のおもちゃキットを担いで、土ばかり集めているのでますます変態度に磨きがかかっていき独男を極めていきそうですw

私の場合、あくまでも趣味のなんちゃって農業なのですが、安全で、おいしい野菜作りは、今後もライフワークとして続けていきたいものです。さぁ、月曜からは出張三昧ですが、いい休養をもらったので、明日から仕事頑張ろう!
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by sue0706 | 2007-02-27 13:51 | 美味しい野菜が作りたい


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